徒然

我らは打ち上げ花火。
ほんの一時輝く為に、ほんの一瞬 幸せの為に。
下らぬ戯れ言や、退屈な日々を打ち壊す為に。
全霊はその為に有り。
拠り所をも奪わんとする謎の圧力に、
隠した爪が牙を剥く。
釈然としない空気の中で、漠然と生きる為に生まれたのではない。
閃光を上げ、居所を知らせる。
私はここ、私はここ。


舞台の上は雲の上。
燕の様に、鷹の様に。梟の様に、烏の様に。


今日も雲間に挟まった日の光を引きずり出して
無理矢理首に巻く。