芋野郎

引っこ抜かれる。
泥が付いてる。
根っこは深く、ねじれた歴史。
甘くとろける、黄金の体。
繊維が絡まる、解いておくれ。
恥ずかしいから、赤いのさ。
恥ずかしいから、埋まってるのさ。
熱い石は嫌いだよ。
ゆっくり、自然に、枯れ葉でたき火。
おとといの新聞が燃えている。
去年の枯れ葉が、燃えている。
俺は一歳。もう大人。